余計なお世話です。時代で変わる育児の常識?
2018/01/10
■超未熟児育児日記その21
※この記事は2000年に924gの超未熟児を出産した代表の過去の育児日記を振り返り、加筆しながらご紹介しています。
それは私の祖父(子どもたちにとってはひじいちゃん)のお見舞いに病院へ行ったときのこと。あまり長い時間病室に居てもひじいちゃんがしんどいと思い、他の大人の親戚を病室に残して、2人の子どもを連れて廊下のベンチに座っていたときのことでした。通りすがりの年配の看護師さんがそばに寄ってきて、同じベンチの私たちの横にちょこんと腰掛け、こんな風に話し出したのです。
「あれ~?おじょうちゃんはおしゃぶりをしてるんでしゅか?ダメでしゅね~。そんなのいつまでもしてたらダメなのに、悪いママでしゅね~。」
ビックリしてあっけにとらけていると、
「こんなの早く取らないとダメなんでしゅよ~。ほんと、のけないといけましぇんよ~。わかりまちたか~?」
としつこいほどに繰り返し、「それじゃあね~、バイバ~イ!」と去って行きました。
育児に関するいろんな道具や方法の解釈はその時代時代によって違うので一概には言えませんが、その看護師さんが乳幼児を育てていた頃はおしゃぶりは「悪」だったかもしれません。でも私の頃は「指を吸われると卒業が難しいけれど、おしゃぶりは取って片付けてしまえばそれまでだから大丈夫」とか、「昔は悪く言われたけれど、(健康に良いとされる)鼻呼吸の癖がつくからいい」などと言われていた時代。パッケージにハッキリと「鼻呼吸促進」と書かれたおしゃぶりもあったくらいです。
しかもウチの娘は超未熟児で保育器にいた頃から、お世話をしてくれていた看護師さんが「心と体が落ち着いて安定するから」と わざわざ特注の超ミニミニおしゃぶりを作って吸わせていてくれたという背景もあります。
それなのに、その人の価値観的には良かれと思ってのアドバイスかもしれないけれど、初対面の人にいきなり子育て方法を否定するような発言。
しかも、直接ママに言うのではなく、子どもに語りかけるという最も迷惑な言い方。ほぼ会話が理解できるようになったお兄ちゃんは「ママが何か間違ったことをして注意されている」と感じたことと思います。
だから本当にその時は気分が悪かったし、心から「余計なお世話です!」と思いました。
自分の子どもが大きくなって、今乳幼児育児真っ最中のママさんの「自分の頃と違うやり方なんだな~」思うような場面を見たとしても、 いきなり自分の意見を言おうとは思わないし、相談や質問をされた時でも、手探りでいろんなことを頑張ってるのがわかるから、自分の答えが相手を否定することにならないか、うんと気を使います。
私は自分の育児経験を通して、白黒の判断をつけたり人にアドバイスできるようになることよりも、相手の気持ちを汲んで思いやることができるようになりたいと思った、強烈な印象の残る出来事でした。
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※こちらに超未熟児で生まれた娘の成長アルバムを載せています。写真公開を嫌がる年頃になったので小学校低学年くらいまでのものですが、2017年現在、元気な女子高生です♪
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