ご飯はつらいよ。
2018/01/10
■超未熟児育児日記その20
※この記事は2000年に924gの超未熟児を出産した代表の過去の育児日記を振り返り、加筆しながらご紹介しています。
妊娠中も体調が悪くて好きな物を思う存分ゆっくりと食べることはできなかったけれど、子どもが産まれてからの食事もこんなに不自由だとは思っていませんでした。
お兄ちゃんがまだ赤ちゃんの頃、すごく手の掛かる子だった彼は私の食事中でも容赦なく泣き叫びます。
おばあちゃんが「泣いたきって死ぬもんじゃないろ。ご飯の時ぐらい少しほっといてちゃんと食べんかったらあんたの体がもたんで。」と注意されたのですが、やっぱり気になってほっておけないし、泣き叫ぶ横で食べてもおいしいもんじゃありません。結局私は食事を中断してお兄ちゃんにかまうハメになるのが常でした。
「高級レストランでおいしいワインとディナーを、とまでの贅沢は言いゆうわけじゃない。せめて自分の作ったご飯ぐらい熱い物は熱いうちに、冷たいものは冷たいままで、揚げ物はサクサクのうちに食べさせてよー!」といつも思っていました。
お兄ちゃんが離乳食後期になって自分で食べる時期が来ても、ウルトラ神経質な彼は「思い通りにすくって口に運べない」「触る度に皿が動く」などの理由からキレまくり、スプーン、フォーク、皿を投げつける→私が拾ったり片付けたりしてからあらためて手伝って食べさせる→ 自分でやりたがるが、また諸々でキレて投げつける…の繰り返し。
そんなことから3歳目前の頃でも、自分で最初から最後まで食べるという事はありませんでした。「自分できちんとやってごらんや。」と注意すると、「だって育ちゃんは食べさしてもらいゆうやんか!」と、口だけは達者なお兄ちゃん(T_T)。
育ちゃんも自分で食べる時期ではないので私が手伝う。少食で飽きっぽい彼女も最後までおとなしく食べてはくれない。つまり、作るのは育ちゃんのと他の家族のとで2度手間、食べるのは3度手間。パパは仕事の都合で同じ時間に食事ができないことが多いので、用意や片づけの手間もさらに増える…。
みんなで一緒に、そして各自が自分自身で、楽しく食事ができるのはいつの話なんでしょう??? あー、ご飯はつらいよー!!
と思った頃のお話でした。
その後もとにかく食べてくれなくて困ったものです。「料理の腕が悪いのか?」と落ち込んだこともありましたし、ワンプレートやお弁当箱などで華やかに盛り付けたり、すごくちっちゃなおにぎりをたくさん作るなどの工夫をしたり、食べることを促すように歌ったり踊ったり…(笑)けれど基本的にはどれも劇的な効果・スッキリ問題解決!とは行きませんでした。
しかし考えてみれば私自身もものすごく少食で、喜び勇んでガツガツ食べるような子ではありませんでしたし、遺伝なのかもしれません。 食が細いからといって具合が悪くなったこともありませんでしたし、お行儀のことはきちんと教えないと身につかないとは思いますが、「この量を絶対食べさせる!」という意気込みはあまり意味がなかったり、子どもにとって食事が楽しくなくなる原因になってしまうのかもしれませんね。
ちなみにウチの場合は小学生くらいになってようやく「各自が自分自身で楽しく食事ができる」感じになりました。少食で心配な子が普通に食べるようになったり、世話がかからなくなったりするまでの期間には個人差はあると思いますが、必ず解決します。
過ぎてみれば苦笑いでも楽しい思い出。今お子さんの食事のことで悩んでる方も「みんなも一緒」「やがては解決」と思って気楽に行きましょう!
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※こちらに超未熟児で生まれた娘の成長アルバムを載せています。写真公開を嫌がる年頃になったので小学校低学年くらいまでのものですが、2017年現在、元気な女子高生です♪
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