超未熟児・育ちゃんのベビーシューズ問題。
2018/01/10
■超未熟児育児日記その22
※この記事は2000年に924gの超未熟児を出産した代表の過去の育児日記を振り返り、加筆しながらご紹介しています。
『育ちゃんの靴問題』
1歳3ヶ月を過ぎた育ちゃんは、5~6歩くらいは歩けるようになった。
だけど彼女の足のサイズは10センチ足らず。靴がなーい!!
だいたい店頭に置いてある靴は一番小さくて11センチ。冬場なら靴下を履かせた上にその靴を履いて、マジックテープやヒモをぎゅうぎゅうに締め付ければなんとかすぐ脱げて危ないという事態は免れることができるんだけど、そういうのって基本的に外歩き用じゃないのよね。上の部分がタオル地で、底はスリッパみたいにツルツルで、基本的に危ないし。
でも、外歩き用になると12センチくらいからしかないし、サンダルはさらに輪をかけて小さいサイズが少なくて、大体13センチくらいからがほとんど。インターネットでも「未熟児の服」ってのはあるけど、靴はまだ発見してません。
未熟児ちゃんの先輩ママによると「海外に行けばいくらでもあるって。」という話。そうかあ、外国では家の中でも靴生活だから、すっごく小さいうちから靴を履かせるんだろうなあ。
つい1週間くらい前に店頭で見つけた小さめの靴を育ちゃんに履かせてみたら、やっぱりぶかぶかだった。あれを履いて歩かせることは危険すぎてできません。
日本でも作れとまでは言えないとして、せめて輸入してもっと店頭に並べてくれればいいのに。未熟児ちゃんのママが小さい靴が欲しいことってあると思うし、べつに普通の赤ちゃんでも「もうちょっと小さい靴が欲しいなぁ。」って人結構いると思うよ。
今、悩んでいるのはその納得いかない靴を買うかどうか。やっぱ、だれか靴をなんとかしてくれー!!
*****
924gの超未熟児で生まれた娘も特別な心配をする必要がないくらいに順調に育ち、7歳になっていたある日。
特別な理由もなく、ふらっとパソコンから昔のデータを引っ張り出して、育児日記をペラペラとめくっていた夏の日。
この記事に行き当たり、『だれか靴をなんとかしてくれ』というフレーズを見た瞬間、私がこれをやらないかん!と直感してしまいました。
それは、「ハンマーで頭を殴られたような」、「カミナリに打たれたような」衝撃で、今でも「運命に呼ばれた」と思っています。
娘が超未熟児で私の元に来てくれたこと。それなりに大変なこともあったけれど、ほぼ健康に育ってくれたこと。他のママさんたちの気持ちを少しでも軽くしたり、安心してもらえたらと思い、ブログもない時代に育児日記をインターネットで公開したこと。自分が経験したからこそわかる、私だからできる、私がやるべきこと。
私は自分の「使命」に行き着いたと思いました。
それはベビーシューズを通して「世界一ママと赤ちゃんに寄り添う」こと。
もっと言うと、本当は「ママに寄り添うこと」かもしれません。
赤ちゃんは二の次かとか、パパはどうでもいいのかとか、そういうことではありませんが、やはり一番気持ちがわかるのは私が経験したママのこころ。
ママの心が健康で、ママが笑顔いっぱいでいてくれたら、きっと子どももパパも楽しくて、家庭という単位から社会に、世界に向けて幸せの輪が広がるはず。
だから、人から見たら取るに足らないかもしれないくらい小さく見えるママの不満や落ち込みを 満面の笑みに変えられたら。
「つまんない」を「楽しい!嬉しい!ワクワク!」に差し替えることができたら。
私には一生かけてやり続けたいことがハッキリと見えたのです。
そこからどうやったら実現するのか探す、長い旅が始まりました。
恐らく私は要領が悪くスピードも遅いし、そんな「思い」だけでやっていけるのか?と心配されることも多々ありますが、思いと夢を語ることでたくさんの人たちから応援や協力をもらえて、信じられないような素晴らしい出会いに恵まれて、こうしてオリジナルブランドのベビーシューズの発売までたどり着くことができました。
いつも支えてくれる主人、協力してくださる方、応援してくださる方、私に使命を与えてくれた子ども達、そしてお客様。あらためてみなさんに心から感謝申し上げます。
発売がゴールではないので、「世界一ママと赤ちゃんに寄り添うベビーシューズブランド」目指して、これからも努力と挑戦をし続けたいと思います。
「育ちゃんの靴問題」、日記そのものの内容よりも後の思いの方が多くなってしまいましたが、お読みくださったみなさんありがとうございました!これからもしっかり愛情伝達業を続けて行きますので、どうぞよろしくお願いいたします!
出産祝い・ベビーギフトに。感動と価値の続く「タイムトラベルボックス」
※チョーチ・チョーチは協会推薦シューズ&認定「足育アドバイザー」です。
※私と同じく、超未熟児ちゃんの育児経験から小さい赤ちゃん用の肌着・点滴用の肌着を製作・販売されているHappyFroggy.comさんはこちらです。≫