超未熟児育児日記

未熟児網膜症・小さな目への手術。

2018/01/10

■超未熟児育児日記その7
超未熟児育児日記
※この記事は2000年に924gの超未熟児を出産した代表の過去の育児日記を振り返り、加筆しながらご紹介しています。

一足先に私が退院した後ですから、生後1ヶ月を過ぎた後のこと。924gで生まれたにしてはかなり順調だった育ちゃんが、手術を受けることになりました。

週に2回ほど眼底検査を眼科の先生から受けていることは知っていましたし、終わった後はいつも目のまわりが真っ赤で、涙をいっぱいためてぐったりと疲れていたので、「しんどかったね。小さい体で今日も頑張ったがやね。」と面会時には声をかけていました。

そんなある日、さっきまで私と一緒にいた眼科の先生がベビー室を出て行ったばかりなのに、看護師さんから「明日眼科の先生からお話がありますので、2時に来てください。」と言われたのです。「何で?今サッと言える話じゃないってこと?」と不安になって、いろんな事が頭の中をぐるぐると回りだしました。

「もしかして見えないんじゃ…」

その日の夜も、「0.01でも見えさえすれば、どんな高いお金を払ってでも、超極薄レンズですごいおしゃれなフレームのかわいいメガネを買ってあげるから、お願い…。」と祈ったのをおぼえています。あの時の私は、育ちゃんがもし目が見えないと言われた時に、彼女を支えていける自信がなかったのです。

超未熟児だった娘

次の日朝一番に病院から電話があって、「お父さんも一緒に来られますか?」と確認されました。その日は平日だったので、普通に考えればパパは仕事に決まってるのに、「私1人じゃ聞けん話?」と、ますます不安になりました。

病院に行って先生の話をきちんと聞くと育ちゃんは未熟児性網膜症で、血管をレーザーで焼き付けて網膜が剥がれるのを防ぐ手術が必要とのこと。手術は左目だけで視神経も正常なので、きちんと受ければ失明はしないと説明を受けました。

多少の乱視や近視は出るかもしれないと言われたけど、それくらい誰にだってあることだし、何か勝手につかえ物がとれてスッキリした気分になりました。これから手術でつらい目に遭うのは育ちゃんなのに、本当にひどい母親です。そして後日手術も無事に終わり、その後の経過も良く、退院後も眼科には2回行っただけでした。

大きくなって普通の視力検査に自分で答えられるようになるまでは特別受診する必要はないと言われ、能天気な私は本当に目のことを気にかけることなく日々を過ごしていましたが、6歳の時に視力が0.1しかないことが発覚しました。

この視力の低さは手術とは関係がないようで、かといって原因もよくわかりません。いずれにしろ、普段の生活の様子を見ていて全く違和感を感じなかったのに、実際には0.1だったという事実。

母親として、私の楽天家ぶり、いや、いい加減さは本当に問題かもしれません。。。

この次は「未熟児育ちゃんのお兄ちゃんも成長する」へ続きます。≫

こちらに超未熟児で生まれた娘の成長アルバムを載せています。写真公開を嫌がる年頃になったので小学校低学年くらいまでのものですが、2017年現在、元気な女子高生です♪

↓自身の育児経験をもとに作りました。↓
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