初めてのカンガルーケア。
2018/01/10
■超未熟児育児日記その5
※この記事は2000年に924gの超未熟児を出産した代表の過去の育児日記を振り返り、加筆しながらご紹介しています。
生まれたばかりの赤ちゃんをお母さんと肌が直接触れ合うように縦抱きにし、その上から衣服でくるむ「カンガルーケア」をご存知ですか?
今ではかなり世間に浸透した言葉だし、深刻な急変が起こるなどのトラブルもあって賛否両論あるようですが、2000年の娘の誕生当時はまだ目新しいスキンシップケアで、その総合病院では私たち親子がカンガルーケア第1号でした。
「赤ちゃんの心と体を安定させる」と聞いていた通り、私が抱っこすると本当に心拍や体内酸素量などが安定していたのでびっくりしたけれど、何よりすごーく幸せで気持ち良さそうな顔をして眠り始める姿が嬉しかったものです。
そして私もぽかぽかふわふわのあったか気分になって、眠たくなるのでした。さらには母乳がありえないほどドバドバと出て、「カンガルーケア恐るべし」と思ったのをおぼえています。
あとポジショニングといって、赤ちゃんがお腹の中にいるときに近い状態にするために水袋などでせき止め、赤ちゃんをなるべく丸まった状態にするというケアもありました。けれど、パワフル育ちゃんは有り余る足の力で水袋を全て蹴り飛ばし、頭が保育器の壁にぶつかるまで、どんどんとずり上がって行くのです(笑)。
他にも初めて口からミルクを飲んだ時もすごく上手だったし、数日で30ccくらい飲めるようになったし、育ちゃんは常に力強くて順調で、頑張りすぎといってもいいぐらいでした。
実は育ちゃんは妊娠6ヶ月まで続いていた私の大量出血にも負けることなく子宮で踏ん張ったし、まだ小さいうちに外に出されても頑張って成長し、何か「生きてやるぞ!」という並々ならぬ気合いが感じられました。
大きくなってやがて大人になり、何かに悩んでくじけそうになったとしても、この子なら乗り越えられる気がするし、自分の生い立ちの話を聞けばそういう勇気がわいてくるのではないかと、なんだかこの子は相当強い人間になるような、そんな気がした母でした。
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※こちらに超未熟児で生まれた娘の成長アルバムを載せています。写真公開を嫌がる年頃になったので小学校低学年くらいまでのものですが、2017年現在、元気な女子高生です♪
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